赤井家 - 太陽と死神、黄泉の世界

▼前回のお話

冷蔵庫前で餓死した太陽の体験談

??「もしもし赤毛くん、起きてください~」

太陽「あれ……ここは……」(そうか、空腹で童貞のまま死んだのか、ダセーな!俺)

??「あ、起きた❤」

太陽「女子の幻覚と幻聴だ……」

太陽「いやいやいやいや……誰?」

死神「死神だよ☆」

太陽「信じねーし!まだ死にたくねーし!」

太陽「つーか、死神なのに魔法のほうきで飛ぶの!?」

死神「うん☆それじゃ次の獲物を探しに行かないと」

太陽「待って、名前だけでも教えて」

死神「きゃ!?」

死神「放してよ」

太陽「まだ死にたくないんだって!」

太陽「イデッ」

死神「もー!!だから危ないって言ったでしょ。死んでも痛みはあるの!」

死神「わがまま言うならもっとひどいお仕置きしちゃうぞ☆」

太陽「………やっぱり……一目みたときから……俺、」

太陽「……めっちゃ好きだ!!わかんねーけど学校にいないタイプ!!」

太陽「俺と付き合って!!」

死神「えっ、本気?」

太陽「マジ!!」

死神「死神が恋しちゃうと人間になっちゃうの。あんな醜いものはまっぴらごめんよ」

太陽「人間界も楽しいから俺と一緒に行こう!!」

死神「しつこい子はお仕置きっていったでしょ」

太陽「うわああああ」

死神「あ、勢いあまって生き返らせちゃった……❤」

……

………

太陽「ってことがあったんだって!」

空「ふーん、その死神が可愛かったと」

月「確かにこの世界では死神が見えることはある。しかし性別はわからないとされているんだよ。……太陽くん。まだ熱があるのかもしれないね」

空「そんな可愛いなら僕も1回、死んでみようかな~」

月「空くん、冗談でもそういうこと言っちゃダメだよ」

太陽「ったく、信じてねぇな」