続き。
……。
不穏な空気が流れて留守番させられる帝統。
帝統「そろそろ全部売れたか?」タバコを吸いに外に出るとちょうど売り切れになったところだった。
奈々「帝統くん、お待たせ!!私が作ったパン、好評だったよーー!!」
あまりの嬉しさに帝統に抱きつく奈々。
部屋に戻ると帝統くんが何も言わずに料理をしだした。用意したパンじゃ足りなくて他に何か作るのかな?と思って自分のご飯を用意すると……
手を付けずに置いてくれた!大食いなのに!?
帝統「あんたも腹へってんだろ、一緒に食おーぜ」
(帝統くんの手料理を食べさせてもらえるなんて……!どういう風の吹き回し?)
次の日。
奈々「合鍵、渡しておくね。帝統くんの好きなタイミングで帰っていいから」
帝統「サンキュー!ラッキーの餌は俺がやっておくぜ!!」
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その日は残業だった。けど、前日にパン販売の達成感を得られたからか精力的に仕事ができた。そのおかげか、昇進。会社の人も昇進祝いをしてくれる。
『朝起きて毎日同じルーティンだけど、完璧』小さい喜びをSNSに投稿。
ゴミ出しで同僚に遭遇。『最近、頑張ってるね』と蓮見くんに言われた。
すると、スマホが鳴る。猫好きを狙った詐欺電話😢騙されつつ、
帝統くんから久しぶりの連絡。
奈々「帝統くん、もしかして……また……」
帝統「また全部スっちまった~~!!何か食わせてくれ~~!!」
//帝統、連絡が来ないときはまったくない。そして来ても勝手に冷蔵庫を開けてタバコを吸って帰っていく。けど今回の帝統はなんか違った。家に入るなり……
帝統「あのよ、なんか食う前にあんたを抱いていいか?」
奈々「え?!」一瞬聞き間違いかと思ってマヌケな返事をしてしまった。
帝統「聞こえなかったか?あんたとセックスさせてくれ。徹夜でスロット回して疲れてコレ、収まんねーの」コレといって目線を下にやると……膨らんだものが。
話には聞いたことがある。意識とは別に疲れたときに反り立ってしまう現象を。私の返事を待たずに帝統くんは乱暴に服を脱がせた。
帝統「嫌だったら言ってくれ」
奈々(ここまできて『嫌』とも言えない。ズルいよ帝統くん)
//初めての場所はまさかのキッチン!!
奈々「……帝統くん、優しくして」
帝統(え、初めてなのか!!悪いことしちまったな)